国立研究開発法人農業・食品産業 技術総合研究機構(野菜花き研究部門)など約30機関とともに、農林水産省の「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」に基づき宮城県山元町のイチゴハウスで「施設園芸栽培の省力化・ 高品質化実証研究」 (施設園芸復興コンソーシアム)に参加しているジオシステム(東京都練馬区関町北3-39-17、高杉真司社長)は、現地において、より利便性を高めた「地下水利用・地上設置型タンク式熱交換器」の実証を行っていますが、2月27日に開催される現地見学会で公開されます。
同事業は、2017年度が最終年度。昨年6月末の見学会に続き、2回目となります。見学では地中熱交換器のほか、空気熱源ヒートポンプとの使用電力量の比較検証結果も検証されます。
前回の見学会では「地下水利用・地下埋設型のタンク式熱交換器」を中心に見学が組まれましたが今回は、更にコストパフォーマンス・利便性を上げるべく同社が開発した「地下水利用・地上設置型のタンク式熱交換器」(写真参照)を中心に見学の予定が組まれています。ハウスの前室にも設置が可能なため、設置、メンテナンスの利便性等が高まり、注目されます。
タンク式熱交換器の本体は、ポリエチレン製の「G-カーペット」を使用していますが、この熱交換器は、NEDO地中熱・流水熱利用型クローズドシステムの技術開発において、工場排水など流れる水がある場合に極めて高い熱交換量を得ることが可能で、例えば流速15m/分、熱交換器内外温度差5℃、G-カーペット内流量30L/分で、15kWを得ることが可能になる事が実証されています。
なお、今回の見学会では希望者にはオプションで、熱交換井及び地下水利用・地下埋設タンク式熱交換器による地中熱利用を行っている岩沼市内のキュウリハウスの見学も行う予定となっています。また、見学会は現地集合が基本ですが、JR駅への送迎も行う予定としています。
見学参加希望は、農村工学研究所の奥島様( limi@affrc.go.jp )宛にe-mailで参加申し込みとなります。送迎希望者、オプション参加希望者はその旨をメールに明記してください。
不明な点などは、ジオシステム高杉様( takasugi@geo-system.jp )までご連絡をお願い致します。
【補足】「地下水利用・地上設置型タンク式熱交換器」は、熱交換器(G-カーペット)を内蔵したタンクを地上に設置し、そのタンクにくみ上げた地下水を入れて熱交換する仕組み。熱交換器が地上にあるため、設置やメンテナンス等が容易になる点が大きな特徴になっています。
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