地下水から基準値のうん百倍が検出されたとしても、建屋内に侵入する経路が断たれていればリスク面では当然「低い」となるでしょう。
当該記事の豊洲市場の問題は、もはや地下にある有害物質による人へのリスクという問題で騒がれている訳ではないように感じていますが、環境系ライターとして強いてこの問題に触れるとすれば、「リスクコミュニケーションがいかに重要であったか」に尽きると思います。
そもそも築地から離れるのが嫌な方々もいらっしゃる中で、土壌・地下水汚染が判明していた土地に移る事をどうしても進めざるを得ないなら、もう少し丁寧にコミュニケーションを図っていた方が良かったのではないか?と思います。(昨年から開かれていた専門家会議を視聴していましたが、専門家会議の学識者が市場関係者とリスクコミュニケーションを行っているように見えました。とても違和感がありました。リスクコミュニケーションを行うのはあくまでも東京都と市場関係者であって、学識者の方々はオブザーバー的な立ち位置なはずなんですが、映像からは東京都が学識者の方々に丸投げしているように見えました。この辺りも事態が紛糾した要因になったと思います)
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