土壌汚染問題というよりはリスクコミュニケーション不足問題

地下水から基準値のうん百倍が検出されたとしても、建屋内に侵入する経路が断たれていればリスク面では当然「低い」となるでしょう。

当該記事の豊洲市場の問題は、もはや地下にある有害物質による人へのリスクという問題で騒がれている訳ではないように感じていますが、環境系ライターとして強いてこの問題に触れるとすれば、「リスクコミュニケーションがいかに重要であったか」に尽きると思います。

そもそも築地から離れるのが嫌な方々もいらっしゃる中で、土壌・地下水汚染が判明していた土地に移る事をどうしても進めざるを得ないなら、もう少し丁寧にコミュニケーションを図っていた方が良かったのではないか?と思います。(昨年から開かれていた専門家会議を視聴していましたが、専門家会議の学識者が市場関係者とリスクコミュニケーションを行っているように見えました。とても違和感がありました。リスクコミュニケーションを行うのはあくまでも東京都と市場関係者であって、学識者の方々はオブザーバー的な立ち位置なはずなんですが、映像からは東京都が学識者の方々に丸投げしているように見えました。この辺りも事態が紛糾した要因になったと思います)

「GeoValue」~環境と安全・安心から土地の価値を~ECO SEED

ECO SEEDは、環境専門紙における10数年の記者経験を生かし、環境ビジネスのさらなる発展とその結果生まれる安全・安心な社会に繋げるための情報発信、環境系団体や環境ビジネス事業者の広報、啓発活動などをサポートしています。(代表・名古屋悟) 【主な取り組み】 ・オリジナル電子媒体「GeoValue」の配信(有料) ・広報コンサルティング など。

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