取材活動を通じて地中熱の普及状況を見ると、「地域」が鍵であることを実感することが少なくありません。
近年、普及件数を伸ばしている新潟県は、「新潟県地中熱利用研究会」の精力的な活動と県や市町村の連携が功を奏しているように思います。
最近では地域団体の活動を支援しようと、NPO法人地中熱利用促進協会も積極的に地域団体の設立を支援したり、その活動のサポートもしています。
こうした中、注目しているのが「埼玉県」です。
埼玉県では県が地中熱導入で使える補助事業を用意しているほか、昨年度まで住宅での地中熱導入促進を図るための県内企業による地中熱技術開発に注力してきました。
そうして迎えた2017年。NPO法人環境住宅がさいたま市や川越市など県の東西南北の主要な街で「地中熱利用普及促進セミナー」を開催しています。(さいたま市、川越市は終了。今後は、春日部市(8月23日)や熊谷市、川口市で開催予定)
さらに、県内の住宅産業も熱心に取り組んでおり、「埼玉県住まいづくり協議会」が9月8日に「地中熱ヒートポンプ講座」を開催する予定となっています。
特徴は、地中熱ビジネス業界からのアプローチではなく、「住宅産業」が普及啓発活動に力を入れている点で、この動きは全国を見ても面白い動きです。
この埼玉県内の動きによって、埼玉県内での地中熱ヒートポンプシステム導入が飛躍的に伸びるか、ライターとしても期待したいところです。
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