【取材小話】№1…「地面を掘る仕事」

※【取材小話】では、取材活動を通じて得た情報で「GeoValue」等媒体記事で紹介できなかった話題などを紹介していきたいと思っています。個人的な見解も多分に含まれるかと思いますが、ご容赦いただけますようお願いいたします。 

 

 土壌環境事業や地中熱事業を取材するようになってから「地面を掘る」事業者さんと接する機会がとても多いです。


 とは言え、一口に「地面を掘る事業者さん」といっても、「水井戸を作る」事業者さん、「地盤を改良する」事業者さん、「杭を打つ」事業者さん、「温泉や地熱発電用に大深度を掘る」事業者さんなど多岐にわたり、一括りにすることはできません。


 例えば、水井戸を作る事業者さんでもそれのみを手掛けている方もいらっしゃいますし、土壌環境調査も兼ねている方、土壌環境調査に加え地中熱工事も手掛けている方等々多様です。


 似たような地面に関わる仕事でありますが、手掛けている内容によってそれぞれ業界が分かれていて、それぞれに交流がない場合も少なくないようです。


 その多くの事業者さんの悩みが、オペレーター不足。優秀な機械が続々登場していますが、まだまだ経験がものをいう世界。優秀なベテランオペレーターが定年等々で現場から去る一方で、その跡を継ぐオペレーターが不足しているほか、新人もなかなか入ってこないという悩みを聞くことがとても多いです。


 「自ら磨いた腕(技術)」で仕事をこなす姿は取材で見ていても実にカッコいいのですが、、、。


 「現場作業がキツいとかそういうイメージからもなかなか若者に響かないのかなぁ~」と業界の方々から聞くこともありますが、個人的には「知られていない」ということも大きいのではないかと思います。かくいう私も土壌環境分野の取材を始めるまで、こうした仕事があることを知りませんでした。


 取材等で接している身としては、カッコいい掘削機があるのですから、業界で学生等々向けの「職業現場体験」等々ももっと開いたりしても良いのではないかなぁ、とそう思ったりもしています。


 「地面を掘る」仕事は、建築物の建設等々様々なインフラ整備でも欠かせない職。私もSNSなどを通じて、微力ながら「地面を掘る仕事」に関心を持つ人が増えるよう情報発信していきたいと思います。

「GeoValue」~環境と安全・安心から土地の価値を~ECO SEED

「GeoValue」~環境と安全・安心から土地の価値を~ECO SEED

ECO SEEDは、環境専門紙における10数年の記者経験を生かし、環境ビジネスのさらなる発展とその結果生まれる安全・安心な社会に繋げるための情報発信、環境系団体や環境ビジネス事業者の広報、啓発活動などをサポートしています。(代表・名古屋悟) 【主な取り組み】 ・オリジナル電子媒体「GeoValue」の配信(有料) ・広報コンサルティング など。

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