再生可能エネルギー熱利用の1つ「地中熱利用」は関係団体の精力的な活動で、取材を始めた10年程前とは比較にならないほど認知度も上がりました。
実際、シンポジウム等も盛況ですし、地方公共団体等の施策を見てもかなり知名度が上がったように感じます。
しかし、「広く一般的」にはどうでしょうか?
不特定多数の方々が利用しているインターネットの世界ならそういう現状をみるのに適していると思い少し見てみました。
地中熱の広報動画等も関係各方面で作られていたりするのと、動画投稿サイト「YouTube」 が数字が分かりやすいので見てみると。。
軒並み2000件を切る数字でした。
一件だけ万単位の閲覧数を数えている動画があります(ヒートポンプでも空気循環方式でもありません)が、多くの動画が投稿されてから数年経っているのを考えるとこの数字は「YouTube」としてはかなり少ないと言えます。
有名人の動画や面白動画を楽しみたいというユーザーが多いと思われる「YouTube」ですので、生真面目な広報動画では致し方ないのかもしれませんが、同じ再生可能エネルギーの「太陽光発電」では、閲覧数20万件を超える動画が複数ある事を考えると、やはりかなり少ない数字と言えます。
小水力発電でも、10万件を超える動画があります。
「一般への広報啓発はまだいいよ」という意見もあるかも知れませんが、国や自治体の政策に「一般」の雰囲気等は結構影響しますし、そもそも個人にせよ企業等組織にせよ「誰かが少しは知っている」という状況がなければ地中熱利用の導入件数は現状位で推移するだけで、「広く普及する」という状況にはなりがたいかもしれません。
多くの人達が、SNS含めてインターネットから情報を得る時代、インターネットを活用した地中熱の啓発をもっと盛り上げて行かなければならないような気がしています。
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