[閲覧注意]津波被害を受けた建物が写っています。
多くの尊い命が奪われた東日本大震災では、生活環境を維持する施設も甚大な被害を受けました。
震災後、環境インフラの1つである下水道の被災状況及び復旧状況の取材で仙台市に行きましたが、被災した下水処理施設の姿に言葉を失いました。
海から押し寄せた壁のような海水が、頑強な鉄筋コンクリートの建物をひしゃげさせ、あらゆる物をなぎ倒していました。
日々当たり前のように使っていて、気にする機会も少ないであろう下水道が機能しなくなることで、汚水が処理できなくなったときの恐ろしさを現地の方の言葉からも実感し、全身に鳥肌が立ちました。
当時、下水道事業関係者の皆さま方は、被災した下水処理施設の機能をなんとかしようと必死に取り組み、仮施設による下水処理システムを早急に組み、同時に早急な本復旧に向け、一丸となって動かれていた姿もまた胸を打たれました。
あれから時間も経過し、大規模な被害を受けたこの下水処理施設も復興していますが、あのとき目にした光景を忘れることはないでしょう。
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